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共役リノール酸(CLA)は確かにやせる!

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◆ノルウェーの研究グループが初の長期試験で確認
ヒマワリの種や牛肉などに含まれている「共役リノール酸」(CLA)をとると、確かに体脂肪だけが落ちる。
ノルウェーのScandinavian臨床研究所、Betanian医療センターなどが共同で、1年間にわたり実施した180人参加のプラセボ対照試験の結果で明らかになった。
CLAに体脂肪のみを減らす効果があることは、3カ月間のヒト試験で確認されていたが、1年間使っても効果が続くことがわかったのは初めて。
研究結果は、「American Journal of Clinical Nutrition」誌2004年6月号に掲載された。

CLAは、リノール酸が少し変化した(異性化)構造を持つ脂肪酸。リノール酸などの脂肪酸は、炭素原子がいくつもつらなった形をしていて、リノール酸には2カ所、2重結合という特別なつながり方をした部分がある。
リノール酸は植物に多い油分だが、ウシなどの反すう動物が草を食べると、草の中のリノール酸が反すう胃の中の細菌によって、わずかに形を変える。2重結合の位置がずれて、二つの2重結合が相互作用する(これを共役結合と呼ぶ)ようになる。
この「特別な形のリノール酸」が発見されたのは1930年代だが、70年代に発ガンを抑える作用があることが判明。以来、様々な健康効果に関する研究が進められてきた。その中から見つかったのが、体脂肪を減らす効果だ。

今回の試験には、体格指数(BMI)が25~30の、太り気味の男女180人が参加(18~65歳、女性が8割強、平均体重は約80kg)。くじ引きで3グループに分かれ、遊離脂肪酸型のCLA、脂肪酸エステル(トリアシルグリセロール)型のCLA、プラセボ(オリーブ油)の入ったカプセルを1年間飲み続けた。
2種類のCLAを使ったのは、一般に市販されているCLAに遊離脂肪酸型と脂肪酸エステル型の両方があるため。また、1日分のカプセルに含まれる油の量は3グループとも4.5gで、これは40.5kcalに相当する。つまり、1日に40.5kcal、余分なカロリーを油からとって、やせるかどうかを見たわけだ。
研究グループは、体脂肪の量を、骨密度の検査にも使う「X線2重エネルギー吸収法」(DXA法)という厳密な方法で測定。すると、遊離脂肪酸型のCLAをとったグループでは、1年後に体脂肪が平均1.7kg減少、脂肪酸エステル型のCLAでは2.4kg減少した。一方、オリーブ油をとったグループは、逆に0.2kg体脂肪が増えていた。
筋肉など脂肪以外の部分の体重は、遊離脂肪酸型CLAグループで0.7kg、脂肪酸エステル型CLAグループで0.6kg増加したが、オリーブ油グループでは変化なし。
1年間の試験中にリバウンドは見られず、「CLAの摂取で、長期間にわたり体脂肪を減らす効果が確認できた」と研究グループは結論付けた。

やせ方が健康的かどうか? 気掛かりなデータも
体脂肪は肝臓で作られるが、CLAは肝臓での脂肪の合成を抑える。かつ、全身で脂肪の燃焼(脂肪酸のβ酸化)を促進する効果もある。しかし、このやせ方が「健康的かどうか」については、長い間議論が続いている。
今回の試験では、血中の様々な成分の組成がどう変わるかについても細かな分析を行った。
すると、悪玉コレステロールの量などには3グループでほとんど違いがなかったが、リポたんぱく(a)【以下、Lp(a)】という成分の量が、CLAをとった2グループで増えていることがわかった。遊離脂肪酸型CLAをとったグループでは、白血球や血小板の数も増えていた。
Lp(a)には、血液を固まりにくくする「防衛システム」の働きを抑える作用がある。心筋梗塞(こうそく)や脳卒中は血管の中で血液が固まって起こるため、最近は、防衛システムを邪魔するLp(a)が心筋梗塞などの元凶だという説が有力になりつつある。
また、白血球や血小板は、体の中で炎症が起こっているときに増え、血液を固まりやすくする。つまり、遊離脂肪酸型のCLAには、血液を固まりやすくして、かつ「防衛システム」を邪魔する成分を増やすという、困った作用があることになる。
ただし、Lp(a)の量には個人差が大きく、健康への影響についてもまだわかっていないことが多い。CLAで確かにやせることがわかった以上、今後は、CLAによるやせ方の“健康度”に、研究の焦点がシフトすることになりそうだ。
(出典:MedWave)

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